<居酒屋発砲>自殺の容疑者「とにかく酒癖悪かった」(毎日新聞)

 大阪府羽曳野市の居酒屋で男が発砲し、4人が死亡した事件で、発砲して自殺した大阪市環境局職員、杉浦泰久容疑者(49)は妻(48)と離婚協議中で、首を絞めるなど、妻に激しい暴力を繰り返していたことが親族らの証言でわかった。親族らは「とにかく酒癖が悪く、暴力をふるうため、離婚させようとしていた」などと話している。一方、犠牲者の知人らは突然の悲劇に言葉を詰まらせた。

 妻の母親で、射殺された田中美子さん(66)の親族によると、杉浦容疑者は妻と約25年前に知り合って結婚した。杉浦容疑者は妻への激しい暴力を繰り返し、「出ていけ」などと怒声を浴びせることもあった。

 このため、昨年10月ごろから別居し、離婚協議を進めていたが、杉浦容疑者は離婚を拒んでいたという。田中さんと親しい女性によると、田中さんが杉浦容疑者について「月に1万〜2万円しか家にお金を入れず、困っている」と嘆いていた。

 杉浦容疑者は猟銃許可を取得し、地元の猟友会に所属。奈良や和歌山の山中で猟をし、「猟でとった」とイノシシの肉を知人に配っていた。

 居酒屋「い〜ちゃん」は08年末に開店。杉浦容疑者は妻とともに「食べに来てくださいね」と近所にあいさつ回りをした。妻が実質的に店を切り盛りし、家族的な雰囲気で、近くの住民がよく利用していた。

 亡くなった田中美子さんは元羽曳野市議で、96年から約1年間、女性初の議長を務めるなど、行動的な女性で評判だった。元市議の香川弘行さん(66)は「いつも主婦の視点を忘れずに仕事をする人で、明るく豪快だった」と言葉を詰まらせた。「い〜ちゃん」を訪れたことがある羽曳野市の北川嗣雄市長も「田中さんから『誰かいい弁護士はいないか』と相談を受けたことがあった。こんなことになっていたたまれない」と話した。

 福井達也さん(23)は身長180センチの大柄な体格で、優しい性格だった。「い〜ちゃん」と回転ずし店でアルバイトを掛け持ちしていた。すし店で働くパートの女性(48)は「『福ちゃん』の名で親しまれていた。他人の悪口は絶対に言わず、誰からも好かれるタイプだった。明るくてまじめな好青年だったのに」と話した。

 福井さんは昨春、大阪府藤井寺市の四天王寺大学人文社会学部社会学科を卒業。日本拳法部の主将を務める一方、「モンスターペアレント問題」を卒業研究のテーマにし勉学にも熱心だったという。碓井岑夫(みねお)学長は「前途ある青年が凶悪事件で命を失ったことを大変残念に思う」と述べた。

 上原浩人さん(49)は「い〜ちゃん」が入る建物の大家で、数年前まで同じ建物の串カツ屋で働いていたという。現場近くの飲食店経営者(57)によると、上原さんは温厚でパチンコ好き。杉浦容疑者夫婦のもめ事に口出しするような性格ではなかったという。

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