5歳長男を餓死、「愛情わかなかった」夫婦逮捕(読売新聞)

 5歳の長男に約2か月にわたって十分な食事を与えず餓死させたとして、奈良県警は3日、父親で、同県桜井市粟殿(おおどの)、会社員吉田博(35)と、母親のパート店員真朱(まみ)(26)の両容疑者を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕した。

 2人は県警の調べに対し、「愛情がわかなかった」と話し、容疑を認めているという。亡くなった長男の智樹ちゃんの体重は5歳児平均の約3分の1で、1歳児を下回る約6・2キロ、身長も平均よりも25センチ低い2歳児程度の85センチだった。県警は長期の育児放棄によって、智樹ちゃんが死亡したとみて、司法解剖をするなどして詳しく死因を調べる。

 発表によると、2人は今年1月頃から、智樹ちゃんに朝に1回、わずかな食事や水を与える程度で、衰弱した智樹ちゃんに治療なども受けさせずに放置するなどして、死亡させた疑い。智樹ちゃんはこの1週間はまったく食事をとっておらず、寝たきりで、紙おむつをしていた。体には目立った外傷などはなかったが、筋肉はほとんどなく、「骨と皮の状態」(捜査関係者)だったという。

 捜査関係者によると、智樹ちゃんは保育園などには通っておらず、1年近く、自宅に閉じこめられた状態だったとみられる。

 県などによると、3日午前11時頃、真朱容疑者から、県中央こども家庭相談センター(奈良市)に、「子どもがぐったりしている。虐待をした」と電話があった。センター職員が救急車を呼ぶよう指示し、県から通報を受けた桜井市の職員が自宅に向かい、智樹ちゃんと妹(3)を保護した。智樹ちゃんは県立医大病院(同県橿原市)に搬送されたが、飢餓による衰弱が激しく、同日午後5時20分、急性心不全で亡くなった。病院によると、すでに手の施しようがない状態だったという。

 妹は同センターに保護されたが、体調に問題はない。

 智樹ちゃんは両親と妹の4人家族で、JR桜井駅の北約1キロの住宅街にあるアパート2階で暮らしていた。

 県と桜井市は今回のケースを把握していなかった。

“夢の原子炉”もんじゅ14年ぶり再開へ 機構が福井県に協議願い(産経新聞)
五輪フィギュア 浅田と安藤に大声援 中京大(毎日新聞)
<小林氏陣営違法献金>北教組幹部ら4人逮捕 札幌地検(毎日新聞)
「参院選は最終戦」 小沢氏、幹事長続投に意欲(産経新聞)
沿岸部の鉄道各線、運転見合わせ相次ぐ 大津波警報受け(産経新聞)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。